バラムは、ろばに言った、「お前がわたしを侮ったからだ。わたしの手につるぎがあれば、いま、お前を殺してしまうのだが」。
「私をばかにしたからだ。剣があれば、切り殺してやるところだ。」
バラムはろばに言った。「お前が勝手なことをするからだ。もし、わたしの手に剣があったら、即座に殺していただろう。」
ラバンは言った、「よろしい。あなたの言われるとおりにしましょう」。
正しい人はその家畜の命を顧みる、 悪しき者は残忍をもって、あわれみとする。
愚かな人は、すぐに怒りをあらわす、 しかし賢い人は、はずかしめをも気にとめない。
すべての人に同一に臨むのは、日の下に行われるすべての事のうちの悪事である。また人の心は悪に満ち、その生きている間は、狂気がその心のうちにあり、その後は死者のもとに行くのである。
ろばはまたバラムに言った、「わたしはあなたが、きょうまで長いあいだ乗られたろばではありませんか。わたしはいつでも、あなたにこのようにしたでしょうか」。バラムは言った、「いや、しなかった」。
というのは、悪い思い、すなわち、殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、誹りは、心の中から出てくるのであって、